フランス:食材等についているA~Eのアルファベットの意味 | フランス/ボルドー・コニャックレストランブログ

フランス:食材等についているA~Eのアルファベットの意味

気になった食材等

こんなロゴ、スーパーで見たことないですか?

Nutri-Scoreと呼ばれるもので、最近スーパーで目にする機会も多くなってきました。

ざっくりは知ってるけど、なんじゃらほい、ってことで調べてみました。

Nutri-Scoreって何?

Nutri-Scoreの読み方は「ニュートリ=スコア」かな。

直訳すると「栄養スコア」でしょうか。

欧州規定で義務化されている栄養成分表示を補完するために、製品の栄養情報を簡略化したものです。

加工食品に与えられるこのロゴは消費者が栄養価に関する情報を得やすく、食品会社が良いスコアを得るために栄養価を向上させる目的のためにつくられました。

製品パッケージの全面に表示することができ、濃い緑色から濃いオレンジまでの5色で表現されています。

それぞれの色にはAからEまでのアルファベットが示されており、消費者が簡単に理解できることを目的としています。

導入経緯

INCO規格として知られる欧州規格EU n°1169/2011は、消費者への情報に関する規則が定められており、消費者は栄養表示や成分表などの基本的な情報を閲覧することが出来ます。

この情報への理解を容易にするために、INCO規格の第35~37条において、義務化されている栄養成分表示に加えて、他の表示方法や任意の情報を提示することが出来ます。

厚生省からの申請を受けて、フランスの公衆衛生局は生産者が自主的に商品前面に表示することが出来るNutri-Scoreを作成しました。

Nutri-Scoreは消費者が栄養情報を理解しやすく、充分な情報に基づいた選択ができるようにするために開発されました。

Nutri-ScoreはSerge Hercberg (セルジュ・ヘルクバーグ)教授チームの研究と、国家健康安全局(ANSES)および公衆衛生高等評議会(HCSP)の専門知識に基づいて、2017年フランスで初めて導入されました。

評価基準

この評価は、製品100gもしくは100㎖当たりにおける好ましい栄養成分と制限すべき栄養成分を考慮して付けられています。

好ましい成分と制限すべき成分は以下。

  • 好ましい栄養:食物繊維、食物繊維、タンパク質、果物、野菜、豆類、ナッツと菜種、ナッツとオリーブオイル
  • 制限すべき栄養:エネルギー、飽和脂肪酸、糖類、塩分

産出されたスコアを元に、アルファベットと色が割り当てられます。

表示方法

濃い緑色から濃いオレンジ色までA~Eのアルファベットで表現されています。

濃い緑色のAは最も栄養価が高く、濃いオレンジ色のEは最も栄養価が低い製品を意味しています。

フランスでは2017年からこの表示を商品の全面に記載することが可能となりましたが、現在は任意であり、食品会社の自主性に頼っています。

なので、これらの表示をしていない製品も沢山あります。

取り組み

2019年、200社以上がNutri-Scoreに取り組んでいます。

Nutri-Scoreの監視もしている、食品品質の監視を専門に行うOqualiの分析によると、食品加工会社の売り上げの4分の1を占めるとのことです。

さらにフランス人の86%がNutri-Scoreによって製品の栄養品質を評価できると認識されており、90%がNutri-Scoreに賛同していると答えています。

使用するために

Nutri-Scoreを使用する権利は無償で与えられます。

Nutri-Scoreの使用を希望する企業は、以下のプラットフォームに登録する必要があります。

  • フランス国内で販売されるブランド(独占的か否かは問わない):Nutri-Scoreの使用を希望するものは登録サイトに登録することでその意思を公衆衛生局に通知
  • フランス国外で販売されるブランドでNutri-Scoreの使用を希望するものは登録サイトに登録することでその意思を公衆衛生局に通知

さらに登録には以下の情報が必要です。

  • 申請者の確認とその活動
  • ブランドの詳細、ブランド使用における商品区分
  • 登録ブランド下で販売するすべての製品にロゴを使用するという誓約
  • 使用規則を厳守する登録者の誓約

ロゴの使用を許可する書類は、登録の受領確認の際に公衆衛生局からメールで送信されます。

ファイルが届き次第、公衆衛生局の許可を待たずにロゴの使用が許可されます。

今後の動き

国家食料・栄養計画(PNAN)は、Nutri-Scoreに関する具体的な活動として、給食や業務食、ばら売り製品への拡大や、欧州レベルでの義務化を目指す政府の意向に沿った国際レベルでの促進を行っています。

欧州において、ベルギーやスイスは既にNutri-Scoreを採用しており、ドイツ、スペイン、オランダは公式にNutri-Scoreの採用を発表しています。

個人的な意見

これは私の個人的な考え。

これ、確かにすごくわかりやすいし、目を引くし、実際スーパーで何かを買うときに見るのね。

ただ調べてもスコア算出における具体的な数字が出てこなかった。

(ご存知の方いたら教えていただきたい…)

しかもさ、好ましい栄養と制限すべき栄養はわかるけど摂り過ぎが良くないだけである程度の摂取は必要だと思うのよ。

そもそも私は冷凍食品含め、出来合いのものを買わんから、自分が摂ってる塩分とかも大体は認識できてるし。

ってことで、2つの製品で迷ったらスコアの良いのを選ぼうかなーくらいで、スコアが悪い=悪い製品ではないと思っている。

参考にするのはいいけど、これを鵜吞みにするのは良くないのでは?と思っております。


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